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【保存版】高齢者施設の「非常食」選び決定版!備蓄リストまで徹底解説
2025/11/28

「いつ起きるかわからない災害のために、どこまで準備すればいいのだろう?」
「BCP(事業継続計画)の策定は義務化されたけれど、食事の備蓄については不安が残る……」
多くの施設管理者様が、このようなお悩みを抱えているのではないでしょうか?
災害大国である日本において、自力での避難が難しい高齢者が多く暮らす施設の責任は重大です。
特に、ライフラインが止まった状況下での「食」の確保は、入居者様の命を繋ぐ生命線となります。
この記事では、高齢者施設における非常食・備蓄食の選び方から、無駄のない運用方法までをわかりやすく解説します。
明日からの施設運営に役立つ具体的なリストや、人手不足の現場でも回せる「こだわりシェフ」の活用法もご紹介しますので、ぜひ最後までご確認ください。
目次
義務化されたBCP対策、食の備えは万全ですか?

2024年度から完全義務化!BCPにおける「食」の重要性
介護報酬改定に伴い、全ての介護サービス事業所でBCP(業務継続計画)の策定が義務化されました1。
これは単に書類を作れば良いという話ではありません。災害発生時、電気やガス、水道が止まったとしても、入居者様の安全を守り、サービスを提供し続ける体制が整っているかが問われています。
特に食事は、数日途絶えるだけで脱水症状や体力低下を招き、高齢者の命に関わります。「何かあったら行政が助けてくれる」という考えは禁物です。発災直後の混乱期、施設は「自助力」で乗り切らなければなりません。
「3日分」は最低ライン、「7日分」が安心の目安
では、具体的にどれくらいの量が必要なのでしょうか?
一般的に、行政からの支援物資が届くまでには最低でも3日間かかると言われています。そのため、まずは「3日分」の食料と飲料水の確保が必須です2。
しかし、近年の大規模災害(水害や広域地震)を考慮すると、物流が1週間以上ストップすることも珍しくありません。
厚生労働省のガイドラインでも、施設の立地やリスクに応じて「可能であれば7日分程度」の備蓄が推奨されています。
孤立しやすい地域にある施設様は、余裕を持った備蓄計画が必要です。
高齢者施設ならではの「非常食選び」3つの鉄則

一般家庭やオフィス向けの非常食を、そのまま施設に導入していませんか?
実は、それが大きな落とし穴になることがあります。高齢者の身体的特徴に配慮した、施設ならではの選定基準「3つの鉄則」をご紹介します。
①「カンパン」はNG? 誤嚥を防ぐ「やわらかさ」が命
高齢者施設で最も注意すべきは、食品の「かたさ」と「飲み込みやすさ(テクスチャー)」です。
災害時のストレス下では、唾液の分泌が減り、普段以上に飲み込む力が低下することがあります。そんな状態で、パサパサしたカンパンや硬いアルファ米を提供すれば、誤嚥性肺炎や窒息事故につながりかねません。
選ぶべきは、こんな食品です
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やわらかい:歯茎や舌でつぶせる硬さ(お粥、煮魚など)
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まとまりやすい:口の中でバラバラにならない(あんかけ、ゼリー寄せ)
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ベタつかない:喉に張り付かない(ゼリー飲料、ムース食)
これらを満たす「UDF(ユニバーサルデザインフード)」区分の食品や、介護用非常食を中心に選定しましょう3。
② ライフライン停止を想定!「常温」で「開けてすぐ」
災害時は停電や断水が想定されます。電子レンジやガスコンロが使えない状況でも、すぐに提供できるかどうかが鍵を握ります。
冷凍食品は便利ですが、停電してしまえば解凍され、数日で廃棄することになってしまいます。
そのため、BCP対策としては「常温保存が可能」であり、かつ「加熱や加水が不要」なレトルトパウチや缶詰が最強の味方となります4。
パックを開けてお皿に移すだけで提供できれば、調理スタッフが出勤できない緊急時でも、介護スタッフだけで食事介助を行うことができます。
③ 栄養バランスと「いつもの味」で不安をケア
「非常食=炭水化物(おにぎりやパン)」になりがちですが、高齢者にとってタンパク質不足はフレイル(虚弱)の進行を一気に早めます。
また、塩分の多いカップ麺などは、高血圧や腎臓病の方には不向きです5。
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減塩・低タンパク:疾患に対応した療養食タイプの備蓄
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野菜・果物:不足しがちなビタミンや食物繊維を補う副菜やデザート
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食べ慣れた味:和食中心のメニュー
これらを用意することで、栄養面だけでなく、不安な避難生活における精神的なケア(コンフォートフード)にも繋がります。
失敗しない!備蓄品リストと実践的メニュー

ここでは、実際にどのような商品を組み合わせればよいか、3日間のモデルメニューをご紹介します。
「加熱なし」でしのげる構成にすることがポイントです。
そのまま使える!3日間の献立モデル(例)
| 日程 | 朝食 | 昼食 | 夕食 | ポイント |
| 1日目 |
ゼリー飲料
デニッシュパン(缶詰) |
常温保存のやわらか煮魚
パック粥 |
野菜ジュース
焼き鳥(缶詰)
アルファ米(水戻し) |
初動はとにかく「開けるだけ」。調理の手間をゼロにします。 |
| 2日目 |
栄養補助バー
粉末緑茶 |
レトルトカレー(温めず美味しいタイプ)
パックご飯 |
魚の煮付け(レトルト)
即席味噌汁
果物缶詰 |
少し味の濃いカレーなどで食欲を刺激。果物で水分と糖分を補給。 |
| 3日目 |
クラッカー&ジャム
豆乳 |
さかなの缶詰
フリーズドライ雑炊 |
牛丼の具(レトルト)
パックご飯
羊羹 |
疲れが出る頃。甘いもの(羊羹など)でエネルギーと心の充足を。 |
この他に、水は「1人1日3リットル」(飲用+服薬・衛生用)が必要です。
また、嚥下機能が低い方のために、必ず「とろみ剤」もセットで備蓄しておきましょう5。
無駄を出さない「ローリングストック」の始め方
「備蓄食の賞味期限が切れて、大量に捨ててしまった……」
そんな経験はありませんか?
これを防ぐのが「ローリングストック(回転備蓄)」という考え方です。
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日常使いできる食品を多めに買う(レトルトの介護食など)
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定期的に給食のメニューとして出す(月に1回の「防災食の日」など)
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使った分だけ買い足す
これにより、常に新しい賞味期限のものが手元に残り、廃棄ロスもゼロにできます。
入居者様にとっても「普段食べている味」が災害時に出てくることは、大きな安心感につながります3。
まとめ:備えとは「想像力」であり「優しさ」です
いかがでしたでしょうか。
高齢者施設における非常食の備蓄は、単なる「物資の保管」ではありません。
災害という非日常の中でも、入居者様が安心して過ごせるための「日常の延長」を用意することです。
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法令遵守:BCPに基づいた計画的な備蓄(3日〜7日分)
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入居者目線:やわらかく、食べ慣れた、常温で食べられるもの
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運用:ローリングストックで無駄なく循環
これらを意識するだけで、施設の防災力は格段に向上します。
そして、その備えは平時の業務効率化にも繋がっていくはずです。
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