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放課後等デイサービスの食事提供加算|対象と要件
2026/07/27

放課後等デイサービスでお子さまが過ごす時間が増えると、施設での食事が気になります。食事の提供があるかどうかや、食事にかかる費用負担は、保護者にとって大切な問題です。
食べる機能に配慮が必要なお子さまや、少食・偏食のあるお子さまを育てるご家庭では、食の安全性への不安もあります。今回は、放課後等デイサービスにおける「食事提供加算」の仕組みと、保護者が負担する食事代について詳しく解説します。家庭での食事づくりを楽にする工夫もあわせて紹介します。
目次
放課後等デイサービスにおける「食事提供加算」の仕組み

放課後等デイサービス(以下、放デイ)や児童発達支援では、お子さまに食事を提供する体制に対して「食事提供加算」という制度が設けられています。食事提供加算の基本的な仕組みと、2024年度(令和6年度)の改定内容を説明します。
食事提供加算の目的
食事提供加算は、障害のあるお子さまの食費にかかる経済的負担を減らすために作られた制度です。所得が一定以下の世帯を対象として、事業所が適切な食事を提供する体制を評価します。単にお腹を満たすだけでなく、お子さまの健康な成長を支えることを目的としています。
令和6年度(2024年度)改定における経過措置の延長
食事提供加算は、国の報酬改定のたびに見直しが議論されてきた時限的な措置です。2024年度(令和6年度)の障害福祉サービス等報酬改定により、制度の継続が決定しました。経過措置の期限は、2027年(令和9年)3月31日まで延長されています。当面の間は、国からのサポートを受けながら食事提供体制が維持されます。
食事提供加算の単位数と加算Ⅰ・加算Ⅱの違い
子ども向けの食事提供に関する加算は、関わる専門職の資格や支援内容によって「加算Ⅰ」と「加算Ⅱ」に分かれています。国から事業所に支払われる単位数が異なるため、事業所の体制に合わせた区分が適用されます。保護者の直接的な支払い額ではなく、事業所が受け取る給付費の計算に用いられる数値です。
| 区分 | 単位数(1日につき) | 必須となる専門職 | 主な要件と取り組み |
|---|---|---|---|
| 食事提供加算(Ⅰ) | 30単位(約300円分) | 栄養士(または管理栄養士) | 5つの食育・記録の取り組みを実施 |
| 食事提供加算(Ⅱ) | 40単位(約400円分) | 管理栄養士 | 5つの取り組みに加え、年1回以上の家族向け研修会を開催 |
※単位数はお子さま1人あたりの1日の数値です。金額換算は地域区分によって多少変動します。
加算(Ⅱ)は、国家資格を持つ管理栄養士が関与し、家族への支援体制を整えている場合に算定されます。
保護者が負担する「食事代(昼食代・おやつ代)」の自己負担額

放デイのサービスを利用する際、毎月支払う費用がいくらになるかは、最も気になる部分です。利用料金の仕組みと、食事代の具体的な自己負担について解説します。
放課後等デイサービスの利用料金と世帯所得による上限額
放デイの基本利用料金は、国の制度によって9割が給付され、保護者の自己負担は1割です。世帯の所得状況に応じて、1か月あたりの「負担上限月額」が定められています。
| 所得区分 | 世帯の状況(目安) | 負担上限月額 |
|---|---|---|
| 生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 低所得 | 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 一般1 | 世帯年収が約890万円未満の世帯 | 4,600円 |
| 一般2 | 上記以外の世帯(所得の高い世帯) | 37,200円 |
生活保護世帯や非課税世帯であれば、基本のサービス利用料金はかかりません。年収約890万円未満の世帯でも、どれだけ利用してもサービス利用料は月額4,600円が上限です。
食事代とおやつ代の実費負担と所得区分別の軽減措置
注意したいのは、昼食代(食事代)やおやつ代は、負担上限月額に含まれない実費負担となる点です。おやつ代は1回あたり50円から100円程度、昼食代は1食300円から600円程度が相場です。
ただし、所得が低い世帯や一般1世帯に対しては、食費そのものを軽くする国の「食費軽減措置」が用意されています。軽減措置の対象世帯では、食費のうちの人件費相当分が軽減され、保護者は食材料費を中心とした負担ですみます。
こども家庭庁の基準によると、月22日利用した場合の食費の自己負担額は以下の通りに軽減されます(引用元:こども家庭庁「障害児(者)の利用者負担」)。
| 所得階層 | 軽減措置適用後の食費(月22日利用時の目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 生活保護 | 食材料費相当の負担にとどまります | 詳細は施設・自治体にご確認ください |
| 低所得 | 2,860円(1日あたり約130円) | 人件費相当分が軽減されます |
| 一般1 | 5,060円(1日あたり約230円) | 食材料費を中心とした負担に抑えられます |
| 一般2 | 11,660円(軽減なし・全額実費負担) | 施設が設定した実費を全額支払います |
軽減措置の対象となる世帯であれば、毎日お弁当を持参しなくても、安価に温かい食事を提供してもらえます。
食事提供加算がある事業所とない事業所での費用負担の違い
事業所が食事提供加算を算定している場合、栄養士による献立管理や食育の取り組みが行われています。加算がある事業所でも、軽減措置の対象世帯であれば、支払う食事代は食材料費を中心とした負担ですみます。加算を算定していない事業所では、食事代の全額が実費として請求されるケースがあります。事業所ごとの料金設定や加算の有無は、重要事項説明書で事前に確認してください。
事業所で提供される食事の内容と安全性への取り組み

国の制度改定にともない、放デイなどの通所施設で提供される食事の安全性は向上しています。保護者が安心してお子さまを預けられるよう、事業所では次の取り組みが義務付けられています。
管理栄養士等の関与と栄養バランスに配慮した献立作成
2024年度の改定により、提供する食事の献立に、管理栄養士や栄養士が関わることが必須となりました。事業所に栄養士が常駐していない場合でも、外部の専門機関や委託先の栄養士が献立を必ず確認します。お子さまの心身の状況や年齢、活動量に合わせた適切なエネルギーや栄養素が計算されます。偏食がちなお子さまでも、無理なく栄養を摂取できるよう工夫された献立が作られます。
お子さまごとの摂食量や体重・BMIの定期記録
事業所では、お子さまが食事をどのくらい食べたかを毎日記録しています。「完食した」「半分残した」といった摂食状況を目視で確認し、日報や支援記録に書き残します。また、健康状態の推移を把握するため、おおむね6か月に1回の頻度で体重やBMIを測定して記録します。成長の遅れや栄養不足、肥満の兆候を早期に発見するための大切な記録です。
アレルギー対応とお子さまの特性に応じた適切な調理方法(クックチル等)
食物アレルギーを持つお子さまに対しては、事前の面談に基づいて徹底した誤食防止対策が行われます。調理スペースの分離や、名札付きの専用食器を使用するなどの安全管理がなされます。また、食事を外部から調達する場合でも、出前や市販のお弁当は加算の対象になりません。施設外で調理された食事を使用する際は、衛生基準を満たした方法で適切に管理された食事が運ばれます。
- クックチル:加熱調理後に急速冷却し、施設内で再加熱する調理法
- クックフリーズ:調理後に急速冷凍し、提供時に解凍・再加熱する調理法
- 真空調理:真空包装した食材を低温加熱し、提供時に再加熱する調理法
- クックサーブ:調理後すぐに運搬し、温かい状態で速やかに提供する調理法
徹底した温度管理と衛生措置を行うことで、食中毒を防ぎ、常に安全な食事がお子さまに届けられます。
食べる機能や体調に配慮が必要なお子さまのための食事の工夫

咀嚼や嚥下(飲み込み)に配慮が必要なお子さまにとって、食事の「かたさ」や「まとまりやすさ」は大切です。誤嚥(ごえん)や窒息を防ぎ、おいしく食べるための工夫を紹介します。
噛む力や飲み込む力に合わせた「やわらか食」「ムース食」
お子さまの食べる機能に合わせて、食事の形態を調整する必要があります。きざみ食は食材を細かくしますが、口の中でバラつきやすく、むせの原因になることがあります。噛む力が弱いお子さまには、食材の形を残したまま歯ぐきでつぶせるやわらかさに仕上げた「やわらか食」が適しています。飲み込む力が弱いお子さまには、食材をペースト状にして料理の形に固め直した「ムース食」が安全です。ムース食は見た目が美しく、口の中でまとまりやすいため、食べる意欲を引き出します。
| 食事形態 | 特徴 | 適したお子さまの状態 |
|---|---|---|
| やわらか食 | 食材の形を保ちながら、歯ぐきや舌でつぶせるやわらかさ | かたい物を噛むのが苦手なお子さま |
| ムース食 | ペースト状の食材を成形し、舌でつぶせてなめらかに飲み込める | 飲み込みが難しく、むせやすいお子さま |
| とろみ付き食 | 水分やスープに市販のとろみ調整食品を混ぜて、まとまりを出す | さらさらした水分でむせてしまうお子さま |
家庭での配慮食づくりにおける保護者の課題
ご家庭で毎日、お子さま専用の配慮食を作ることは、保護者にとって大変な重労働です。硬い野菜を何時間も煮込んだり、お肉を細かく刻んだりする作業には、多くの時間と手間がかかります。ミキサーや裏ごし器の片付けも毎日の負担になります。また、家庭で手作りする配慮食は、メニューがマンネリ化しやすく、十分なビタミンやたんぱく質を確保する栄養計算も簡単ではありません。調理に追われて精神的なゆとりをなくさないためにも、市販の便利な宅配食を上手に取り入れる方法が効果的です。
家庭での食事づくりをサポートする「こだわりシェフ」の制限食定期便
お子さまの毎日の食事づくりにお悩みの保護者へ、家庭用冷凍宅配食「こだわりシェフ」を紹介します。シルバーライフが提供する、管理栄養士監修の食べやすく安全な配慮食です。
管理栄養士監修の冷凍宅配食でお子さまの食事をもっと手軽に
こだわりシェフは、電子レンジで数分温めるだけで、すぐに食べられる調理済みの冷凍お弁当です。すべての献立を専門の管理栄養士が監修しており、少ない量でも必要な栄養素をバランスよく補給できます。食材本来の香りを残しつつ、彩り豊かに仕上げているため、お子さまの「食べたい」という気持ちを自然に促します。個別にやわらかい食事を用意する手間が省け、保護者の精神的なゆとりにつながります。
お子さまの体調や特性に合わせて選べる5つのコース
こだわりシェフでは、お子さまの身体の特性に合わせて最適なコースを選択できます。
- やわらか食 定期:独自の調理法で、見た目はそのままに、驚くほどのやわらかさに仕上げました。スプーンで簡単につぶせるため、噛む力が弱いお子さまに向いています。
- ムース食 定期:食材を均一なペースト状にして、本物の料理に近い形に成形しました。舌で簡単につぶせて、お口の中でなめらかにまとまり、スムーズに飲み込めます。
- 塩分制限 定期:1食あたりの塩分を抑えながら、出汁やスパイスの風味を活かして調味しました。体調管理のために塩分を控えたいお子さまにおすすめです。
- たんぱく調整 定期:たんぱく質と塩分、カリウムの量を計算して調理したコースです。個別の食事制限があるお子さまでも、安心して毎日の食事を楽しめます。
- カロリー調整 定期:カロリーや糖質の量を抑えつつ、お肉やお魚のボリューム感を保ったメニューです。体重管理や健康的な食習慣を身につけたいお子さまに向いています。
こだわりシェフの定期便は、冷凍庫に常備できるため、急な予定や忙しい日の夕食にも役立ちます。継続して利用しやすいよう、お得な定期プランや各種割引制度も用意しています。お子さまの食の安全を守りながら、笑顔で食卓を囲む時間を増やしてください。
よくある質問(Q&A)

Q. 放課後等デイサービスでお弁当を持参する必要はありますか。
A. 事業所によって対応が異なります。長期休暇や土曜日にお弁当の持参を求める施設もありますが、食事提供加算などを取得して給食を出す施設も増えています。アレルギーや極端な偏食、食べる機能への不安がある場合は、個別にお弁当の持参が認められるケースもあります。利用契約を結ぶ前に、お弁当の持参が必要か、食事の注文が可能かを必ず事業所に相談してください。
Q. 食べる機能が低下している子ども向けに、事業所で特別な対応は可能ですか。
A. 多くの事業所で、お子さまの身体の状態に合わせた個別対応が行われています。きざみ食への対応や、とろみ調整食品の追加などは日常的に行われています。高度な配慮が必要な場合は、事前に主治医や言語聴覚士の指示書を事業所に提出すると確実です。安全な食事介助を行うために、お子さまが食べやすいスプーンの形状なども事業所と共有しておきましょう。
Q. 食事提供加算の対象世帯かを確認する方法を教えてください。
A. お手持ちの「障害児通所受給者証」を確認してください。受給者証の負担上限月額の欄や、特記事項の欄に「食事提供加算」の対象である旨が記載されています。生活保護世帯、市町村民税非課税世帯、および所得割28万円未満の世帯(一般1)が対象となります。記載内容が不明な場合は、お住まいの市区町村の障害福祉窓口に直接問い合わせてください。
Q. 家庭でやわらかい食事を準備するための工夫はありますか。
A. 圧力鍋を活用して、お肉や野菜を繊維までやわらかく煮込む方法が有効です。ひき肉や豆腐、白身魚など、もともとやわらかい食材を中心にメニューを考えると調理が楽になります。飲み込みにくいお水やスープには、市販のとろみ剤を加えて、まとまりやすい状態に仕上げてください。毎食の調理が負担なときは、無理をせず「こだわりシェフ」などの冷凍宅配配慮食をストックしておくと、温めるだけで安全な食事を用意できます。
まとめ
放課後等デイサービスの食事提供加算は、障害のあるお子さまの食費の負担を軽くし、栄養に配慮した食事を届けるための制度です。2024年度(令和6年度)の改定で経過措置が令和9年3月31日まで延長され、管理栄養士や栄養士の関与が要件になりました。
食事代やおやつ代は実費ですが、所得の低い世帯には軽減措置があり、食材料費を中心とした負担で温かい食事を利用できます。事業所ごとに対応が異なるため、食事の提供方法やアレルギー対応は、契約前に重要事項説明書で確認してください。
家庭での配慮食づくりに負担を感じるときは、管理栄養士監修のこだわりシェフの制限食定期便を取り入れると、安全な食事を手軽に用意できます。お子さまに合った食事の形を選び、無理なく食卓を囲む時間を増やしましょう。
※本記事は情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。
「人手不足」や「コスト」など、施設のお食事に関するお悩みはありませんか?
「調理スタッフの応募が全く来ない」
「急な欠勤が出るたびに、現場がパニックになる」
「委託費や食材費の値上げで、食事部門が赤字だ」
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