訪問看護の営業~新規利用者獲得につながるチラシ作り・配布のコツとは?

2023/12/27

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訪問看護事業所の経営には、新規利用者を獲得するための「営業」が必要不可欠です。

数ある営業戦略の中でも、「チラシ」を利用した広告は居宅介護支援事業所や医療機関、または地域住民に情報発信をする場合に効果的です。

この記事では訪問看護の営業に欠かせないチラシ作りや活用方法などをご紹介します。

訪問看護の営業にチラシは効果的?

訪問看護の利用者は、地域包括支援センターや病院の地域医療連携室・退院支援室、クリニック・診療所・在宅療養支援診療所などからの紹介が多くなっています。

そのため、新規利用者を獲得するためにはこれらの施設・事業所のケアマネージャーやソーシャルワーカーとの繋がりを太くすることが必要です。

訪問看護事業所の多くは営業先にチラシやパンフレット等の紙媒体を持ち込んで営業しています。

チラシを渡すメリットには、提供サービスや事業所のアピールポイントが整理されていてわかりやすく、訪問するスタッフの顔写真など口頭では伝えきれない情報を伝えられることなどがあります。

もちろん、パンフレットだけでも効果は十分ですが、パンフレットよりもチラシは低コストで制作できること、ひと目で情報がパッと伝わることなどが優れています。

またチラシは、新規開業の案内や、空き状況・相談会の開催など、地域住民への情報発信ツールとしても有効です。

チラシによる営業効果をより引き出すためには、チラシのデザインや文章の工夫によって、視覚的な魅力や分かりやすさを追求することが重要となります。

チラシの営業効果を高めるには?

チラシの営業効果を高めるにはデザインや配布方法に工夫を凝らしましょう。

チラシは、自分で作ることも可能ですが、専門の業者に頼むと、以下のようなメリットがあります。

・プロのデザイナーが制作するため、高品質なチラシを作成できる。
・制作にかかる時間や手間を省ける。
・大量印刷によるコスト削減が可能。

チラシの作成費用は、デザインや原稿制作にかかる人件費、印刷費、素材費などによって異なります。

一般的に、A4サイズのチラシを片面フルカラーで作成する場合、デザイン費用が1万5,000円から8万円前後、原稿制作費用が2万円から4万円前後、印刷費用が1部あたり5円から15円前後となることが多いです。

ただし、デザイン会社によって料金が異なるため、複数のデザイン会社に見積もりを依頼することをおすすめします。

チラシを営業先に渡すだけでなく、地域住民に配布する場合には、以下のような配布方法があります。

ポスティング

チラシの配布方法には、ローラー配布とセグメント配布の2つがあります。ローラー配布は、広い地域を対象に、すべての居住地に配布する方法です。

一方、セグメント配布は、顧客層に合わせて地域を分けて、効率的なポスティングを行う配布方法です。

セグメント配布は、投函先の建物の種類を選び絞ってポスティングする方法であり、想定年収や想定賃料などからセグメントして無駄なく広告物を配布します。

セグメント配布では、ターゲット層に合わせて地域を分けて、効率的なポスティングを行うため、依頼主からするとマーケットやターゲットを絞った効果的なポスティングといえます。

一方、ローラー配布は、広い地域を対象に、すべての居住地に配布する方法であり、作業効率が良くコストを抑えて広く告知することができます。

折り込みチラシ

折り込みチラシとは、新聞やフリーペーパーなどに折り込まれる広告のことを指します。

配布地域や配布日などを自由に決めることができ、訪問看護のような地域に根差したサービスを宣伝するのに適しています。

折り込みチラシの価格については、地域や新聞社によって異なります。

参考までにA社の料金表では、東京都内の場合、1枚あたりの折込料金はB5サイズで2.70円から13.00円、B1サイズで13.00円から27.00円程度となっています。

タウンプラス

日本郵便が提供するサービスの一つで、指定した地域の全戸に荷物を配達するサービスです。

新規利用者獲得やエリアを絞ったアプローチに最適でありA4サイズ準拠や定形サイズ準拠など、さまざまなサイズに対応しています。

街頭配布

街頭配布の場合は、エリアを選べ、ターゲットとなる層を見極めて直接アプローチができるというメリットがあります。

街頭配布を行う際には、配る場所や人員に応じて許可を取る必要があります。

一般的には、管轄の警察署に「道路使用許可書」の申請手続きを行います。

ただし、実施する場所によって申請有無の基準が異なるため、管轄の警察署への確認が必要です。

チラシの制作・配布コストを抑える方法

チラシの配布コストを抑えるには配布エリアを限定することで、配布枚数を減らし、コストを抑えることができます。

部数が少ない場合は、自分で配布する方法もあります。

印刷コストを抑えるためには、印刷枚数を減らす、印刷サイズを小さくする、印刷色数を減らす、デザインを簡素化するなどの方法があります。

自分でチラシを作成する場合は、無料で使えるグラフィックデザインツールが便利です。

「チラシ デザイン」などで検索すると、自分で簡単にチラシを作成できるツールを提供しているサイトが見つかります。

プロがデザインした無料デザインテンプレートやイラストを使うことができるサイトもあり、デザイン会社に依頼するよりもコストを抑えることができます。

チラシを自作する場合は、以下のようなコツや法則を意識してみましょう。

一目でわかりやすいチラシ作成のコツ

一目でわかりやすいチラシ作成のコツ

Zの法則

「Zの法則」とは、視線誘導の基本的な法則の一つで、ユーザーの視線がZの形に移動する視線誘導のパターンです。

一般的に縦書きのレイアウトは右上から左下へ、横書きは左上から右下の順に読みます。

見る人の視線の動きを考慮し、視認性を意識したレイアウトにすることが大切です。

シンプルさ

チラシには、必要な情報を詰め込みすぎないようにし、優先順位を考えて整理することが大切です。

伝えたい内容は最大3つまで

チラシには、伝えたい内容を最大3つまでに絞り込むことが望ましいです。

配色

配色は基調となる色を決めてから、他の色を考えるとメリハリをあたえ、全体的にまとまった印象になり、重要な情報が分かりやすくなります。

可読性

可読性とは、文字や文章の読みやすさを表します。文が可読性に影響を与えます。文字が読みづらいと正しい情報を伝えることができません。

字の種類やサイズ、太さ、行間などに気を付けることで、可読性を高めることができます。

訪問看護の営業についてのまとめ

訪問看護事業所が新規利用者を獲得するためには、居宅支援介護支援事業所や病院のケアマネージャーやソーシャルワーカーとの繋がりが大切であり、チラシを利用した紙媒体の広告は営業の有効な手段の1つです。

また、チラシは地域住民にも訪問看護事業所を幅広く知ってもらえるツールにもなることから、チラシの作成・配布を戦略的に行うことで新規利用者を低単価で獲得することが可能となるでしょう。

超高齢社会の進展とともに、居宅介護支援事業のニーズは高まっており、新規参入する事業所の数も増加傾向にあります。

競合他社よりも選ばれる事業所になるためには、利用者の満足度を高めるサービスの提供が重要となります。

特に食事は、利用者の満足度に直結するものですが、専門スタッフの採用やコストの面などでお悩みを持つ事業者は多いと思います。

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