グループホームとは?特徴や費用感まで徹底解説

2026/01/13

高齢化が進む日本において、認知症は誰にとっても身近な問題となりつつあります。「最近、親の物忘れがひどくなった」「一人暮らしをさせるのが心配…」そんな悩みを抱えるご家族にとって、有力な選択肢となるのが「グループホーム」です。

しかし、いざ検討しようと思っても、「特養と何が違うの?」「費用はどれくらいかかるの?」「医療ケアが必要になってもいられるの?」と、疑問や不安は尽きません。

本記事では、グループホームの基本的な仕組みから、最新の費用相場、2024年の制度改正による変化、そして施設選びで最も大切な「食事」のポイントまで、編集長がわかりやすく徹底解説します。大切なご家族のために、後悔しない選択をするためのガイドブックとして、ぜひ最後までご覧ください。

こだわりシェフおてがるシェフ

目次

グループホームとは?

「グループホーム」という言葉を耳にしたことはあっても、具体的にどのような場所なのか、イメージしづらい方も多いかもしれません。一言で言えば、「認知症の高齢者が、専門スタッフのサポートを受けながら、少人数で家庭的に暮らす家」のことです。

少人数制「ユニットケア」が生む安心感

グループホームの最大の特徴は、「ユニットケア」と呼ばれる少人数制のスタイルです。

5人から9人を1つのグループ(ユニット)とし、顔なじみのスタッフと一緒に共同生活を送ります。

認知症の方は、環境の変化や知らない大勢の人の中にいることに強いストレスを感じやすく、それが徘徊や暴言といった症状(BPSD)を悪化させる原因になることがあります。

しかし、グループホームでは、いつもと同じメンバー、いつもと同じスタッフに囲まれて過ごすため、「ここは自分の居場所だ」という安心感が生まれます 1。

また、ただお世話をされるだけではありません。

「洗濯物をたたむ」「料理の盛り付けを手伝う」「庭の水やりをする」など、入居者様ができることは可能な限り自分で行います。

これを「生活リハビリ」と呼び、役割を持つことで自信を取り戻し、認知症の進行を緩やかにする効果が期待されています 。

特養や有料老人ホームとの決定的な違い

「特別養護老人ホーム(特養)の順番待ちの間に…」と考える方もいますが、実はそれぞれの施設には明確な役割の違いがあります。

施設の種類 グループホーム 特養(特別養護老人ホーム) 有料老人ホーム(介護付)
主な対象 認知症の方(要支援2〜) 重度の要介護者(要介護3〜) 幅広い(自立〜要介護5)
雰囲気 家庭的・少人数 施設的・大規模 施設により様々(ホテル的など)
居住地 住民票がある地域限定 全国どこでも可 全国どこでも可
ケアの特徴 生活リハビリ・認知症ケア 身体介護・終の棲家 手厚い介護・レクリエーション
医療体制 訪問看護との連携が中心 看護師配置義務あり 看護師配置義務あり

 

最も大きな違いは、「住民票がある地域の方しか入居できない(地域密着型サービス)」という点です。

住み慣れた地域環境を変えずに生活を続けられることは、認知症の方にとって大きなメリットとなります 。

入居できる人は?4つの絶対条件を確認

「認知症なら誰でも入れる」というわけではありません。法律で定められた明確な入居条件があります。

入居の必須条件と対象者

以下の4つの条件をすべて満たしている必要があります

  1. 医師から「認知症」の診断を受けていること単なる物忘れではなく、医師の診断書が必要です。
  2. 要支援2以上の介護認定を受けていること「要支援1」の方は利用できません。「要支援2」から「要介護5」の方が対象です。
  3. 施設がある市区町村に住民票があること原則として、他県や他市町村のグループホームには入居できません。
  4. 少人数の共同生活に支障がないこと他の入居者への暴力行為や、感染症がないことが条件です。

入居が難しい「医療依存度」の壁

これまでグループホームは「生活の場」としての性格が強く、常時医療ケアが必要な方の受け入れは難しいとされてきました。

以下のような医療処置が必要な場合は、入居を断られる、あるいは退去を求められるケースがあります。

  • 常時の点滴が必要

  • 24時間の喀痰(かくたん)吸引が必要

  • 人工呼吸器の管理が必要

ただし、後述するように2024年の制度改正により、医療連携が強化され、インスリン注射や胃ろうの方でも受け入れ可能な施設が増えてきています。諦める前に、施設ごとの対応状況を確認することが大切です。

気になる費用はいくら?初期費用と月額の相場

「年金だけで払えるだろうか…」

費用の問題は、ご家族にとって最大の懸念事項でしょう。グループホームの費用は、主に「入居一時金」と「月額利用料」の2つで構成されています。

入居一時金と月額利用料の内訳

① 入居一時金(初期費用)

  • 相場:0円 〜 数十万円(平均10万円前後)

  • 賃貸住宅の「敷金」のようなもので、退去時に修繕費などを引いて返還されることが一般的です。最近は「一時金0円」でスタートしやすい施設も増えています 5

② 月額利用料(毎月の支払い)

  • 相場:12万円 〜 20万円程度

内訳は以下の通りです。

  • 家賃:地域により異なります(3〜8万円)。

  • 食費:朝昼夕の3食分(3〜5万円)。

  • 水道光熱費・管理費:共用部の維持費など(2〜4万円)。

  • 介護保険の自己負担分:要介護度に応じた1〜3割負担(2.5万円〜)。

  • その他:おむつ代、理美容代などの実費。

2024年以降の値上げ傾向と対策

昨今の物価高騰は、介護業界にも大きな影響を与えています。

特に、食材料費や光熱費の高騰により、月額費用を数千円〜1万円程度値上げする施設が増えています 。

また、介護職員の処遇改善(賃上げ)に伴う加算も増えているため、以前の情報を鵜呑みにせず、必ず最新の見積もりを確認するようにしましょう。

【2026年最新】制度改正で「医療」と「安心」が強化

2024年(令和6年)4月の介護報酬改定により、グループホームの仕組みが大きく進化しました。利用者にとってプラスとなる重要な変更点を解説します。

医療連携の強化で「追い出される不安」が軽減

これまでグループホームの弱点だった「医療対応」が大幅に強化されました。

「協力医療機関連携加算」という新しい仕組みにより、施設と病院との連携がより密接になりました 7。

  • 夜間の急変時:医師や看護師にすぐ相談できる体制が整備されています。

  • 入院の受け入れ:病状が悪化した場合、連携病院がスムーズに入院を受け入れてくれるようになります。

これにより、「医療が必要になったらすぐに退去しなければならない」というリスクが減り、住み慣れた場所で最期まで暮らす「看取り(みとり)」への対応力も高まっています 9

災害対策(BCP)の義務化で安心感アップ

地震や水害、感染症のパンデミックなどが起きても、介護サービスを止めないための計画(BCP:業務継続計画)の策定が、すべての施設に義務付けられました 。

見学の際は、「災害時の避難計画はどうなっていますか?」と質問してみてください。しっかり答えられる施設は、リスク管理が徹底されている信頼できる施設と言えるでしょう。

後悔しない施設選びの鍵は「食事」と「スタッフ」

パンフレットや建物の綺麗さだけで決めてしまうと、入居後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。編集長として特に注目してほしいのが、「食事」と「スタッフ」です。

認知症ケアにおける「食」の重要性

「食べることは、生きること」

この言葉は、高齢者にとってより一層重みを持ちます。

栄養バランスの取れた食事は、身体機能を維持し、脳への良い刺激となります。逆に、食事が美味しくなかったり、食べにくかったりすると、食欲が落ち、体力や気力の低下(フレイル)を招いてしまいます 。

特に認知症の方は、噛む力や飲み込む力(嚥下機能)が弱くなっていることがあります。

  • ソフト食やムース食など、食べやすい形態に対応しているか?

  • 季節感のあるメニューで、「食べる楽しみ」を提供しているか?

これらは、入居者様のQOL(生活の質)を左右する極めて重要なポイントです。最近では、人手不足を補いつつ高品質な食事を提供するために、「完全調理済み食材(配食サービス)」を導入する施設も増えています。これは決して手抜きではなく、スタッフが調理にかける時間を減らし、その分を入居者様との会話やケアに充てるための賢い選択と言えます。

見学時にチェックすべき「5つのポイント」

施設見学に行く際は、以下のポイントを必ずチェックリストとして持参しましょう

  1. スタッフの言葉遣いと表情入居者様に対して、命令口調や子供扱いするような言葉を使っていませんか?笑顔で接しているかを確認しましょう。
  2. 施設内の「匂い」玄関を入った瞬間に、排泄物などの不快な匂いがしないか確認しましょう。清潔感のバロメーターです。
  3. 食事の様子(できれば試食を)食事の時間帯に見学に行き、入居者様が楽しそうに食べているかを確認しましょう。可能なら試食をさせてもらうのがベストです。
  4. 夜間の対応体制「夜中に熱が出たらどうしますか?」と具体的に質問し、医療連携の実態を確認しましょう。
  5. 他の入居者の様子親御さんと気の合いそうな方がいそうか、フロアの雰囲気を感じ取ってください。

【導入事例】グループホームのケース

施設運営において、食事の「味」と「業務効率」の両立は永遠の課題です。 今回は、「自分で探して、食べてみて、納得して決めた」という千葉県のグループホーム様の導入事例をご紹介します。

「美味しい」と「効率化」を両立させた、現場起点の導入ストーリー

千葉県でグループホームを運営する施設様は、「障がい者施設 配食サービス」というキーワード検索をきっかけに「こだわりシェフ」と出会いました。 導入の決め手となったのは、現場目線での「味への納得感」と「使い勝手の良さ」でした。

導入の決め手①:一週間の試食で確信した「味と食感」

「まずは自分たちで確かめたい」とサンプルを請求。一週間かけてじっくりと試食を行いました。 その結果、「味がしっかりしていて濃く、食感もしっかりしている。すごく美味しい!」と、スタッフ全員が納得。 利用者様に自信を持って出せるクオリティであることが、第一のハードルをクリアした理由でした。

導入の決め手②:1食から注文可能&アレルギー対応の柔軟性

以前利用していたサービスでは、「1食単位での注文ができない」「アレルギー食の対応がない」という課題がありました。 しかし、こだわりシェフならこれらをすべてクリア。 「1食からの注文OK」「アレルギー対応も問題なし」という柔軟な対応力が、利用者様一人ひとりに寄り添うケアを目指す同施設のニーズと合致しました。

導入の決め手③:FAXからWEBへ

注文業務のストレスが大きく削減できました日々の業務の中で意外と負担になるのが「発注作業」です。 以前はFAXでの注文しかできず手間がかかっていましたが、こだわりシェフはインターネットで簡単に注文が可能。 「1食からでもスマホやPCでサッと注文できる」という手軽さが、事務作業の負担を大幅に軽減しました。

導入後の効果:生まれた「時間」をケアの充実に

導入後、調理の手間と発注の手間が省けたことで、業務全体の効率化を実現しました。 余った時間を他の作業や利用者様との関わりに充てることができ、「導入して本当に良かった」と実感されています。

まとめ

今回の事例は、 「味へのこだわり」×「個別の対応力」×「ITによる効率化」 という3つの要素が、現場の負担軽減と利用者満足度の向上に直結した好例です。

「ネットで手軽に注文したい」「でも味には妥協したくない」 そんな施設様にとっての選択は大きなヒントになるはずです。

こだわりシェフおてがるシェフ

よくある質問

Q1. 入居する際、親の「住民票」は施設に移さないといけませんか?

A. はい、原則として移す必要があります。 グループホームは「地域密着型サービス」という位置づけのため、原則として施設がある市区町村に住民票がある方しか入居できません,。 「実家を離れるようで寂しい」と感じるかもしれませんが、住民票を移して世帯が分かれることで、親御さんの所得区分が変わり、介護保険料や医療費の自己負担上限額が下がる(安くなる) というメリットが生まれる場合もあります。手続きについては、入居前に施設や自治体の窓口で相談してみましょう。

Q2. 家族は自由に面会に行けますか?食べ物の差し入れは大丈夫?

A. 多くの施設で可能ですが、事前の予約や確認が必要です。 コロナ禍以降、感染症対策として「完全予約制」や「時間制限(15分〜30分程度)」を設けている施設が一般的です,。 また、お菓子などの差し入れは、親御さんの飲み込む力(嚥下機能)によっては、喉に詰まらせる危険があります。「皆さんと食べてください」と渡したものがトラブルになることもあるため、必ずスタッフに「これを持って行っても大丈夫ですか?」と確認してから渡すようにしましょう。

Q3. 認知症が進んで暴力を振るったり、寝たきりになったら退去ですか?

A. 認知症の進行だけで退去になることは少ないですが、医療や暴力の程度によります。 グループホームは認知症ケアのプロですので、徘徊や物忘れが進んでも住み続けられることがほとんどです。しかし、他の入居者様への暴力がひどく、共同生活の安全が守れないと判断された場合は、退去を相談されることがあります。 医療面では、2024年の改定で医療連携が強化されましたが、「24時間の点滴」など高度な医療が必要になった場合は、対応できる施設とできない施設に分かれます。

Q4. 年金が少なくて費用が払えるか心配です。補助制度はありますか?

A. 自治体によっては家賃助成などの軽減制度があります。 低所得の方や生活保護を受給されている方でも入居できるグループホームはあります。自治体によっては、住民税非課税世帯などを対象に、月額1万円〜2万円程度の「家賃助成(利用者負担軽減制度)」を行っている場合があります,。 また、介護費用の自己負担が高額になった場合に払い戻しを受けられる「高額介護サービス費」という制度もありますので、諦める前に一度、地域包括支援センターや役所の窓口で「費用について相談したい」と伝えてみてください

まとめ

グループホームは、認知症の親御さんにとって、安心して自分らしく過ごせる「終の棲家」になり得る場所です。

「施設に入れること」に罪悪感を持つ必要はありません。プロの手を借りることで、ご家族も心に余裕ができ、結果として親御さんに優しく接することができるようになるケースは非常に多いのです。

2024年の制度改正により、医療面や災害対策も強化され、より安心して任せられる環境が整いつつあります。

まずは、地域の包括支援センターに相談し、実際にいくつかの施設を見学してみることから始めてみましょう。

「ここなら、お母さんが笑顔で過ごせそう」

そんな直感を大切に、ご家族にとって最善の選択ができることを心より願っています。

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